FOCD-0018 東方チップチューン地獄
頒布日:3月8日(例大祭6) こ41b FragileOnline
し07a 宇部よもぎ畑研究所 の両スペースで頒布予定です。
音楽CD(A5トールサイズ デジパック +CD-Extra仕様)
イベント頒布価格:1000円 ショップ委託価格:1400円(税別)
■CD委託■
とらのあな、
メロンブックス、
あきばおー
、
D-STAGE
、
ホワイトキャンバスにて、委託中です。
■概要■
東方チップチューンアレンジの合同企画!
ソフトシンセやサンプラーは一切使用せず、各機種用に作られた音楽データを実機もしくはエミュレーションによる再生で収録!
CD Extraには各機種形式(SPC、NSF、VGM、GBS、FMP)で全曲+αのサウンドデータを収録。
ソフトシンセやサンプラーとは違うのだよ!こんなにゲーム音楽への偏愛に溢れたCDは他にないと思います。

■参加メンバー■
-アレンジ-
YS [FRAGILE ONLINE]
すいでんげつ [AQUARIA MUSICS]
蓬屋ふらん [フランソワさんのよもぎ畑]
骨折飲料 [宇部ソフトウェア技術研究所]
-イラスト-
里村響 [まりおねっと装甲猟兵]
■試聴■
mp3クロスフェード収録曲試聴 ダウンロード[mp3 5.7MB]
■収録内容■
01 れいむたちの夜 [YS スーパーファミコン]
原曲:永夜抄 〜 Eastern Night.
02 半熟怪奇談 [YS スーパーファミコン]
原曲:東方怪奇談
03 ビッグブリッヂの上海アリス [YS スーパーファミコン]
原曲:明治十七年の上海アリス
04 マリサキッドのミラクルワールド [すいでんげつ セガマーク3]
原曲:恋色マスタースパーク&ルーネイトエルフ&ラクトガール 〜 少女密室
05 東方妖々夢 [すいでんげつ マスターシステム]
原曲:東方妖々夢 〜 Ancient Temple
06 廃獄ララバイ [すいでんげつ マスターシステム]
原曲:廃獄ララバイ
07 廃獄を行く [蓬屋ふらん ファミコン]
原曲:廃獄ララバイ
08 ICE GIRL [蓬屋ふらん ファミコン]
原曲:ルーネイトエルフ
09 PHANTOM IN THE DARK [蓬屋ふらん ファミコン]
原曲:幽霊楽団 〜 Phantom Ensemble
10 諸葛孔明のクリスタライズシルバー [YS ファミコン]
原曲:クリスタライズシルバー
11 諏訪子様のひっさつのいちげき [YS ゲームボーイ]
原曲:ネイティブフェイス
12 Magical Sakuyachan☆Star [骨折飲料 アーケード]
原曲:フラワリングナイト&月時計 〜 ルナ・ダイアル&メイドと血の懐中時計
13 呪われたクイーン・ニトリー号 〜船内 [骨折飲料 PC-88VA]
原曲:神々が恋した幻想郷
14 たたかえ ブンヤヒーロー!! [骨折飲料 メガドライブ]
原曲:風神少女
*Tr.12, 13,14の音源の再現にはPC-9801-86(YM2608B)を使用しています。
【CD Extra】
各機種形式(SPC、NSF、VGM、GBS、FMP)で全曲のサウンドデータを収録するだけでなく、
別音源版(FC、PCエンジン)や未収録曲(ディスクシステムやファミコンのマイクのみによる曲など)をmp3でも収録しています。
■データサンプル■
半熟怪奇談 [YS スーパーファミコン] ダウンロード[SPC 64kB]
諏訪子様のひっさつのいちげき [YS ゲームボーイ] ダウンロード[gbs 20kB]
*SPCの再生に関しましては、エミュレータによって正しく再生されない事があります。黒猫SPCを推奨します。
KbMediaPlayer+kbspc.kpi(最初から入っているプラグイン) → x (雑音のような音になる)
KbMediaPlayer+kbsnesapu.kpi → o (*)
真・黒猫SPC → x (プレイヤーが暴走する)
黒猫SPC → o
SPC700 Player → o
G-SPC → o
各サイズのバナーを用意致しましたので、応援のほど宜しくお願い致します。



■各アレンジャーによるゲーム音源の解説■
■RICOH 2A03(ファミコン) 矩形波2音+三角波1音+ノイズ1音+DPCM1音 モノラル

ファミコンの内蔵音源はCPU(リコー製2A03)の中に組み込まれている。矩形波とは ̄|_| ̄|_のような形状
の波であり、デューティー比(波形の山と谷の比率)を変えることで実質3種類の音色を生み出せる。各メーカー
とも巧みな音量変化や基本音色の組み合わせを駆使し、多彩な音を繰り出してきた。しかし何と言っても
ファミコン最大の特徴は三角波。その名の通り/\/\/のような波だが、正確にはギザギザの階段状波形で
あるため疑似三角波とも呼ばれる。独特の歪みを持ったクセの強い音色で、主にベースパートや高音域での哀
愁漂うメロディを担当している。MIDIやレトロ音源風VSTiでファミコンサウンドの再現が困難なのは、三角波
によるところが大きい。その他にもノイズチャンネル、及びサンプリング音を鳴らすためのDPCMチャンネルを
備えており、ドラムパートや効果音に用いられる。(解説:蓬屋ふらん)
■DMG-CPU(ゲームボーイ) 矩形波2音+波形メモリ1音+ノイズ1音 ステレオ

基本的な音源の作りはファミコンに近いのですが、ステレオである事が大きな違いで、細かい音量変化による
擬似ディレイと、パンを組み合わせる事で、立体感のある曲を作る事も可能です。本体スピーカーはモノラル
でしたが、初期ロットにはスレテオイヤホンが付属し、当時のTVCMでもイヤホンをつけて遊ぶべきゲームだと
いう事をアピールしていました。また、三角波の代わりに簡易PCM音源とでも言うべき波形メモリ音源が搭載
されている事も特徴ですが、ファミコンと同じスタイルで曲を作るメーカーが多かった為か三角波を再現して
ベースに使っただけの曲が大半で、ドラムとして使用したり、ステレオ機能を活用した曲は少数です。ちなみに
ディスクシステムの波形メモリ音源では位相変調機能が付きFM音源に近い音色作りが可能になり、ナムコの
N106チップでは同時発音数が6まで増えました。これらの拡張音源を使用した曲もCD-Extraに収録しましたので、
是非メモリ音源の各ハードによる音色の違いを比較してお楽しみ下さい。(解説:YS)
■SPC700(スーパーファミコン) ADPCM音源(32kHz)8音 ステレオ

現ソニー会長、久夛良木健氏が設計を手がけたADPCM音源。高いサンプリング周波数、同時発音数8、エコー機能等、
今現在の携帯ゲーム機の音源とさほど変わらない、高いスペックを持つ一方で、僅か64kBしかないメモリ容量が
最大の欠点です。いかに高品質で、多種な音を工夫して詰め込めるか、この音源を使いこなすポイントはそうした
サンプルの作り方、使い方につきます。CPUに非常に癖があって使いづらく、サウンドドライバの製作者、
各メーカーで音源として使えるエフェクト機能、発音数に差が生じていた事も特記しておくべきでしょう。
ローンチタイトルであったアクトレイザーのBGMがオーケストラ音源を高度に再現した事は当時の業界に大きな
影響を与え、FF4の曲がそれを参考に作り直されたのは有名な話です。(解説:YS)
■SN76489(セガマーク3) 矩形波3音+ノイズ1音
■YM2413(セガマーク3 FM音源ユニット) FM9音(またはFM6音+リズム5音) モノラル

セガマーク3の矩形波はファミコンと違いデューティー比は固定で1音色だけです。仕様上あまり低い音が出せない
のでマーク3のゲームのPSGサウンドはどれもベース音がかなり高い音域で鳴っています。別売のFMサウンドユニット
による拡張音源は、2オペレータFM音源のため一般的な4オペレータFM音源より音の厚みはありませんが、
当時の家庭用ゲーム機としてはその音色の綺麗さは衝撃でした。ただしこのチップには音色が1音色だけ自由に作れる
他はプリセットの15音色からしか選べないという制限があり、マーク3のFM音源対応のゲームはどれも同じような
音色で鳴るという呪縛がありました。なおYM2413はMSXの拡張FM音源カートリッジ(FM PAC)にも採用されていたほか、
コナミのファミコンソフト「ラグランジュポイント」にもこのチップが入っていました。(解説:すいでんげつ)
■YAMAHA YM2151(アーケード) FM音源8音(うち1音にノイズジェネレータを搭載) ステレオ
■セガカスタムPCM(アーケード) PCM(レート不明)8音 ステレオ
■YAMAHA YM2608B(PC-9801-86/SB2) FM音源6音+矩形波3音+リズム6音+ADPCM(最大55.5kHz)1音
■NECカスタムPCM(PC-9801-86) リニアPCM(最大48kHz)1音 ステレオ
■YAMAHA YM2612(メガドライブ) FM音源6音(うち1音をDACとして使用可) ステレオ
■Texas Instruments SN76489(メガドライブ) 矩形波3音+ノイズ1音 モノラル

FM音源とは、ひとつの基本波(通常は正弦波)を別の基本波で周波数変調し、複雑な音色を生み出す音源である。
独特の金属的な響きを持つ音色が特徴的な反面、アコースティック楽器のシミュレーションは苦手としている。
世界初のフルデジタル・シンセサイザーDX7に端を発するヤマハFM音源の系譜において、ゲーム音楽で幅広く活躍
したのが、1音につき基本波を4つ使用する「4オペレータFM音源」だ。アーケードゲームでは特に、DX21の直系、
YM2151(OPM)の活躍が著しい。80年代後半〜90年代前半頃のゲーム基板では、OPMとPCMチップを搭載し、FM音源が
苦手とする打楽器などの音をPCMで補うという構成がよく見られた。一方、PCで主に活躍したのが、OPMから音色
パラメータを一部省いたOPN系のFM音源である。YM2608B(OPNA)は、数多くの機能を詰め込んだOPN系最高峰の重量
級チップで、NEC PC-8800シリーズ用サウンドボード2に採用され、88用ゲームの音楽クオリティ向上に大いに貢
献した。ただし、内蔵リズム音源は音色が信じられないほど貧相で、とても有効活用されたとは言いがたい有り様
であった。OPNAは後にPC-9801-86にも採用されているが、OPNAの内蔵ADPCMは未使用となっており、代わりにNEC
のカスタムPCMチップが搭載されている。メガドライブに搭載のYM2612(OPN2)は、OPN系としては珍しくSSGを内蔵
していない、FM音源のみのチップである。極めてクリアな音が出る反面得手不得手の差が激しいFM音源を搭載した
ことが、良くも悪くもメガドライブの音楽の方向性を決定付けている。ADPCMを搭載し、音の自由度は高いがバッ
ファ不足でくぐもった音になりがちなスーパーファミコンとは対極に位置すると言えよう。OPN2は、FM音源6音の
うち1音をD/Aコンバータとしても使用できる。ただし、制御機構などは一切持っていない単純なDACであるため、
再生は完全にソフト制御となる(例えば16kHzのPCMを再生するには、秒間16,000回の周期でデータを出力しなけ
ればならない)のが難点である。SN76489(DCSG)については、セガ・マーク3からのキャリーオーバーであるため、
すいでんげつ氏の解説を参照されたい。(解説:骨折飲料)
*Tr.12, 13,14の音源の再現にはPC-9801-86(YM2608B)を使用しています。
■CD解説兼マスターアップ後のあとがき■
昨年11月の紅楼夢の打ち上げで、蓬屋ふらんさんがファミコンとNSF実機再生カートリッジを持ってきていて(カラオケの画面に出力した)、
骨折飲料さんはPC9821で自作アレンジや、旧作東方をやりだしたりしてました。
で、カラオケから駅に向かう途中、合同CDやりましょうよ、という話になって
ふ「(合同やるなら)VSTやサンプラーは禁止でいきましょう!実機のみ、許してもエミュレーターまでで。」
骨・YS「いいですねー」
的なノリで作る事に。
出来上がってみたら、想定以上にマニアックになっていました。
蓬屋ふらんさんは、普段に近い芸風かもしれませんが、
骨折飲料さんがこんなにHIRO師匠が好きだったとは意外でした。
すいでんげつさんは最初っからマーク3ネタで突き抜けてましたし。
アレクネタが送られてきたときには
「アレックスキッドにマスタースパーク、ルーネイトエルフ、ラクトガールなどを混ぜてます。
アレックスキッドをスーパーマリオと並ぶ傑作と信じて疑わないマーク3ユーザー向け(^_^; 」
とか書いてあって、どれだけ対象狭いんだ!と爆笑しました。
今回、マーク3ユーザーには本当オススメです。
私(YS)は比較的メジャーな所をおさえたつもりです。今回はSPCへ挑戦してみました。
SPCの作成にはXMSNESを使ったのですが、NSF、GBSと違って、MMLベースの作り方ではなく、
MOD形式の作り方で、元々AMIGAを使っていたとはいえ、コンパイル、サンプル作成(容量制限がかなり厳しい)に手間取りました。
上記の各音源の解説文章を見ても、それぞれのアレンジャーのゲーム機への偏愛っぷり、制作上の苦労、信念が伺えます。[骨折飲料さん文章長すぎ!]
そんなこんなで、出来上がった収録曲のデモをジャケ絵担当の里村さんに送ってみたら、
「アレックスキッド、1面の曲のループ時に曲がぴたっと止まって微妙に強引なループするところとかじゃんけんとか最高でした。
saga2も反則です。
Magical Sakuyachan☆Starは曲名見ただけでなんのアレンジかわかりませんでした。でも聞いたとたんに納得してしまいました・・・流石です。」
さすが三国一のレトロゲーム好き。
そして、
「一応アレックスキッドパロディのものを考えていたのですが
せっかくですので4人の方々のアレンジしたゲームを
今回のパッケージに無理やり詰め込むというのはだめでしょうか?」
という提案が。
もうどうまとまるのか解らないけれど、面白そうだからこれでいきましょう、とメールを返したら、
こういうジャケットになりました。カオス過ぎる!
もう、突っ込みどころが多すぎるのですが、その中でも特にレンタ文が凄すぎます。
(里村さんの漫画もこんなノリなので、ある意味今回のジャケ絵にはこれ以上無い人選だったかと)
またCD-Extraには各曲のサウンドデータ(VSTやサンプラーじゃない事を証明する為)や、
別音源アレンジ版や未収録曲(これらを入れると本当にCDとしてまとまりがつかなくなるので、こういう形でボーナス収録)も入れてあります。
こちらは私の趣味全開のグルーヴ地獄ネタとか、ディスクシステム音源+プログレ(Bruford Levin Upper Extremitiesのパロ)とか、
すいでんげつさんの曲のPCエンジン版(これがまたショボくて味のある音なんです)とか、いろいろ。
各人の趣味、ゲームへの偏愛に溢れたハートフルなCDに仕上がっておりますのでどうぞお楽しみに。
2009年2月11日 YS